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2005年9月13日 (火)

Neural Synchrony and Schizophrenia

Schizophreniaと神経活動の同期性に関するこれから読む論文をピックアップ。

Kwang-Hyuk Lee et al.Synchronous Gamma activity:a reviw and contribution to an integrative neuroscience model of schizophrenia.Brain Research Reviews 41(2003)57-78

Activation of Heschl's gyrus during auditory hallucinations.Neuron. 1999 Mar;22(3):414-5.

Neural synchrony indexes disordered perception and cognition in schizophrenia.Proc Natl Acad Sci U S A. 2004 Dec 21;101(51):17567-8.

Evian Gordon et al.Symptom Profile and "gamma" processing in schizophrenia.Cognitive Neuropsychiatry.2001,6(1),7-19


Spencer KM, Nestor PG, Niznikiewicz MA, Salisbury DF, Shenton ME, McCarley RW.Abnormal neural synchrony in schizophrenia.J Neurosci. 2003 Aug 13;23(19):7407-11.

Hong LE, Summerfelt A, McMahon RP, Thaker GK, Buchanan RW.Gamma/beta oscillation and sensory gating deficit in schizophrenia.Neuroreport. 2004 Jan 19;15(1):155-9.

以下、雑文。仕事中に考えていたこと。
僕の知識が正しければ、「精神病は脳の病である」と言ったのはグリージンガーである。この有名なテーゼは後に続く精神医学における脳神話をもたらしたのだが、当時は進行麻痺を除いて脳のあらゆる部位をのぞいても精神病の確たる証拠は見つからなかったという。その後了解心理学を基盤とする精神病理学や精神分析学の勃興と浸透とが起こり、続く混乱と分派の時期を通して、先のテーゼはむしろ拒否反応をもって受け止められるようになる。今や精神医学という狭い世界の中でも、文化の対立が生じているのだ。
僕は最近H.B.Barlowの余りに有名な論文"Single unit and sensation"を読んだ。これを読んで僕は、精神科医であれば避けては通れない「Schizophreniaとは一体何ぞ?」という問いに正面から取り組む上で、僕たちが最初に立つべき土台は了解心理学でも遺伝子でも社会でも脳の解剖学的異常でもなく、ニューロンの時空間的な活動パターンであると曲解した。これは一つの宣言であって、結論でも前提でもない。僕たちに必要なのは、異なる文化をつなぐ言語なのだ。Bio-Psycho-Socialという僕たち精神科医がよく用いる区分は確かに分かりやすくて便利だが、このあまりに単純な階層構造をもって先の問いに答えようとすることは、何も言おうとしないことと同じである。だから、僕はこの言葉が嫌いだ。


今日の音楽:Cantoma"Cantoma"(CD,Music for Dreams)Phil MisonによるChill-Ambient作品をリリースするユニット。SpainやItalyに代表されるヨーロピアンによる民族音楽風味のChill Outは、僕たちアジアンが聴くと恥ずかしいくらいのオリエンタリズム全開で、これじゃ結局バロックでしょ、という印象。Cantomaは抑制の効いた、何とも言えない余韻と心象を残す点で気に入っている。同じくMusic for Dreamsから作品をリリースしているChill-Ambient ユニットのBlissよりも好きかもしれない。

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