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2005年10月 1日 (土)

10月

最近勉強不足でネタ不足。Yemen旅行の疲れからだろうか。毎年秋になると活字の吸収量が数倍に増えるんだけど、今年は駄目みたい。何とかSearleだけは地道に読み進めていた。

外来の空き時間に患者さん用の書棚を眺めていて、たまたま手に取ったある雑誌に心脳問題のブックレビューが掲載されていた。茂木健一郎によるH.BarlowやR.PenroseへのInterviewも掲載されていたので、こっそりもち帰る。BarlowがDarwinの子孫だなんて驚いた。家でパラパラとめくっていると未読書を何冊か見つけたので暇つぶし用に一気に注文する。

Joseph LeDoux「シナプスが人格を作る」(2004、みすず書房)
Joseph LeDoux 「エモーショナルブレイン」
分離脳研究時代からの有名な情動の脳科学における権威による最新著書。

下篠 信輔「意識とは何だろうかー脳の来歴、知覚の錯誤」(1999、講談社新書)

大森 荘蔵「時間と存在」(1994、青土社)
この本に収録されている、一元論でも二元論でもない「無脳論」という過激な議論を読みたくて購入。大森荘蔵や信原幸宏は引用や援用を用いずに自らの言葉で議論を紡ぎだすことのできる日本では希有な哲学者。

Nicolas Hunphrey「喪失と獲得ー進化心理学から見た心と体」(2004、紀伊国屋書店)
進化心理学の大御所による最新著書。進化心理学という学はあっても、進化精神医学という学は聞いたことが無い。進化論って変わり者による実証不可能な仮説が暴走するという印象がありがちだけど、だからこそ読み物としては面白いものが多い。そのような意味では意識の科学も進化論と親和性があるのかもしれない。進化論も意識や自我と同じように一人称的な説明と三人称的な説明ではそもそも語るべき言語が異なり、そこにExplanetory Gapが生じてしまう。オートポイエーシスなどの進化論への援用が試みられている背景には、このような問題意識があるからなのだろう。などとタイトルから想像する。そういえば、カウフマンの「自己組織化と進化の理論」も途中で投げ出したままだ。

Jhon Sterling「大脳皮質と心ー認知神経心理学入門」
認知神経心理学の入門版。こういう入門版は買ってみても全く読まないことも多い。

今日の音楽:Mystic Diversion/Love Dance
IbizaのSunsetでかかりそうなorganicなChill Out。こういうのは良い。

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