ジョセフ・ルドゥー「シナプスが人格をつくる」
今日も当直。平和な夜だ。
ジョセフ・ルドゥー「シナプスが人格をつくる"The Synaptic Self"」を読了。前作「エモーショナルブレイン」も有名な、扁桃体を中心とした情動の神経科学的研究の第一人者である著者による一般読者向けの概説書であるが、正直なところ退屈な書物であった。「あなたはあなたのシナプスの総体である」という著者の言葉が僕らに響かないのは、退屈で延々と続く還元主義的アプローチと著者(あるいは訳者)の詩的表現の凡庸さからくるのだろう。Selfを人格と訳してしまう訳者の軽率さ。そして、自己Selfといっても、意識、自己所属性、志向性、一人称性、記憶、言語など様々な側面を考えなければいけないのに、ワーキングメモリとシナプスについて語っただけで、「自己は解明されり」とも言わんばかりの浅薄さはどうかと思う。でも、勉強にはなった。
医局にいってみると、先日注文した本が届いていた。
レヴィ・ストロース「悲しき熱帯Ⅰ、Ⅱ」
まだ読んでないし、持ってもいなかったので。難解らしい。
永井路子「鎌倉の寺」
将来の家探しのために鎌倉には毎月通おうかと思っている。今後、鎌倉について集中的に勉強する予定。
安藤忠雄「連戦連敗」
元同僚に勧められて。最近、よく友人との話のネタに上がることが多かったので。
松岡正剛「遊学Ⅰ、Ⅱ」
最近同僚から借りたのだけど、「これは買う本だ」と感じ、即購入した。ユイスマンス、ダンセイニ、スピノザ、稲垣足穂、アインシュタインなどを同時進行で読むような拡散的に勉強していくparadigmaticな人には親近感を
抱かせるだろう。でも、新しいことや正しいことは何も言えないので論理展開に優れたsyntagmaticな人からは批判にさらされる本だろう。
今日の音楽:Galaxy 2 Galaxy"Amazon"
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132728/6933661
この記事へのトラックバック一覧です: ジョセフ・ルドゥー「シナプスが人格をつくる」:
» 京都の大山崎美術館に見る伝統とモダンをつなぐハイブリッド美術館 [幻想画家ユージン(小山右人のテンペラ絵画物語)]
京都の大山崎山荘美術館を訪ねる機会がありました。 睡蓮が咲く池に臨む旧館と、 [続きを読む]
受信: 2005年11月12日 (土) 21時51分
コメント