GW
GWは3日〜6日朝まで勤務。
去年は新島に行ってひたすら海辺で音楽を聴いてたのだが、今年はほとんど病院で過ごすことになりそうだ。
そんな中、最近読んだ論文をメモ。
John ER.From synchronous neuronal discharges to subjective awareness?Prog Brain Res. 2005;150:143-71.
主観的体験(特に意識)と相関する神経活動のパタン(特にneural synchronous activity)についての概説。生理学や解剖学、機能画像のデータなどと合わせて紹介されている。色んなことがゴタゴタと書かれていて、内容が濃いのか、それともまとまらないだけなのか分かりにくいreview。
その中でも興味深いのは、"microstate"または"perceptual frame"という概念。いくつかの実験結果から単一の知覚シーンが神経活動のパタン上では75〜100msという特定の時間の厚みの中で不連続に構成されており、これはthalamo-cortical systemにおけるsequentialでepisodicなsynchronous oscillatIonに対応すると考えられている。著者も引用しているが、この辺りはEdelmanの"Remembered present"に非常に近い。このような同期した神経活動のパタンがsensory bindingに関与していることはSingerらによって既に示されている。同期した神経活動のパタンの形成には何らかの同期検出(coincidence detection)の機序が必要となるが、これには皮質のlayer Iのpyramidal cellなどが関与していることが示唆されており、コンピュータを用いたシュミレーションの報告も多い。さらに、著者はcoincidence detectionが脳内のspontaneous activityや異なる知覚刺激から同一の刺激を検出するフィルターの機能を果たしていると考えているようだ。thalamo-cortical systemの神経活動のパタンは80msのオーダーで次々と別のmicrostateを遷移していくと考えられるわけだが、chronic Schizophrenic patientでEEGを測定したところ、このmicrostateが短縮していたというような報告(Streletz,2003)もあって、興味深い。また、Schizophreniaでは、しばしば知覚刺激が断片化しているというような訴えや知覚の過剰に氾濫しているという訴えがみられ、極端になるとあたかも思考プロセスが混線停止したかのような精神運動制止を示すのだが、このようなsendory gating deficitの病理と考え合わせてみても興味深い内容。
今日の音楽:DJ Marky &XRS"Butterfly/The Wizard EP"(i tunes music storeでダウンロード)
秀逸なブラジリアンDrumn'Bass。過激。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132728/9890412
この記事へのトラックバック一覧です: GW:
コメント