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2006年10月 6日 (金)

10月

仕事を3日間休んで、無事に回復。極量の抗生剤点滴が効いたのか、長引かずに済んでよかった。とはいうものの、看護師さんにパキスタンや中国で怪しい病気をもらってきたのではないかと白い目でみられる。
療養中に、ちょこちょこと流し読みした論文を簡単にメモ。

Freedman DJ, Assad JA.Experience-dependent representation of visual categories in parietal cortex. Nature. 2006 Sep 7;443(7107):85-8. Epub 2006 Aug 27.

何となく"experiece dependent"というタイトルが気になって手に取った論文。サルを用いたmultiple-unit cell recordingの実験。知覚刺激のカテゴリーのコーディングは前頭葉との関連がよく知られているが、visuo-spatial attentionや、motor planning、decision-makingなどに関わると言われているLIP(lateral intraparietal area)は、学習によるmotion-directionのカテゴリーの変化をより"robustに"コードしていた。一方でMTは、motion-directionを正確にコードしていたが、カテゴリーや学習による変化はコードしていなかったという話。LIPが、behavioral relevanceやmeaningといったより抽象的な表象の成立に寄与しているのではないかと考察。

Churchland PS, Churchland PM. Neural worlds and real worlds.Nat Rev Neurosci. 2002 Nov;3(11):903-7

Churchland夫妻のspeculation。最近はこういう話が気になる。ナイーブな実在論や観念論は神経科学の発展によって打ち捨てられたものの、real objectとneural representaionとの関係は、単純なマッピングやNCCという図式だけではまだ不十分で、neural spaceとreal worldのsimilarity distance(類似性の距離関係)によって構成される高次元マッピング空間を考えましょうという話。つまり、external realityとinternal representationとの相同性は明示的には対応させきれない部分、ある意味で恣意的な関係があるのだけれども、それぞれのドメイン内のsimilarity distanceの関係は対応させることができるのではないか、ということらしい。最後まで"Neural words and real words"というタイトルかと思い込んで読んでいたが、その方がしっくりくるなと思った。

Breakspear M.Aust N Z J Psychiatry. 2006 Jan;40(1):20-35. Review.The nonlinear theory of schizophrenia.

確か、BreakspearはオーストラリアでEvian GordonらとSchizophreniaのEEG関連の面白い研究を色々とやっていた人だと思う。speculativeで、よく理解できない部分もあったが、Fristonなどが言っていることと大きく変わらないのだと思う。この辺りはもう少し勉強が必要。

今日の音楽:Elliot Smith/Either Or(LP)
最近新譜は買っていないので、あれこれと棚から引っ張りだして聴いている。Elliot Smithはdepressionの音楽。その昔、宇田川町の東急ハンズ前にあったレコード屋で、100円で売られていた。これも、学生だった頃よく聴いていたもの。この季節に。

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