最近読んだ論文。neural synchrony関連。
Langheim FJ, Leuthold AC, Georgopoulos AP.Synchronous dynamic brain networks revealed by magnetoencephalography. Proc Natl Acad Sci U S A. 2006 Jan 10;103(2):455-9. Epub 2005 Dec 30.
MEGで脳のnetworkのsynchrous couplingを調べた研究。248個のgradiometerから一対のgradiometerを選択し、これら全ての組み合わせでpartial cross-correlation(PCC)をとり、synchronous couplingの強度を計算したというシンプルな研究。248x247/2通り、つまり30628通りの組み合わせのgradiometer対でPCCを計算しているので、力技といった印象だ。しかし、結果的には脳のダイナミックなconnectivityが見事に視覚化されており、とても興味深い。PNAS論文でfree accessなので、暇なときにざっと眺めてみるとよく分かると思う。positiveなcorrelationは近傍のgradiometer間で顕著であり、これとは逆にnegativeなcorrelation(これは、必ずしもinhibitory connectionとイコールではないことに注意)は、よりlong-rangeに渡って分布する傾向。
Palva JM, Palva S, Kaila K.Phase synchrony among neuronal oscillations in the human cortex. J Neurosci. 2005 Apr 13;25(15):3962-72.
oscillationのsynchronizationは、同一の周波数帯域(例えばα-α synchronization)だけではなく、周波数帯域をまたいだsynchronizationも理論的には可能である。例えば、α帯域の(10Hz)oscillationとγ帯域(30Hz)のoscillationは、1:3のサイクルで同期することが可能であるといったように。limit-cycle型のoscillatorでは、いくつかのパラメーターがとる値次第でoscillationの周波数比は決定される。これは、n:m synchronizationあるいは、cross-frequency sychronizationと呼ばれる。これまで、ヒトの脳のoscillationでもn:m synchronizationが存在すると予想されてはいたものの(例えばSingerらによって)、ダイレクトなエビデンスは存在しなかった。この論文は、これまたMEGを用いてヒトの脳でもn:m synchronizationが存在することと、その機能的な重要性を初めて示した研究であり、重要だと思われる。実験では、当然ながら同一の周波数帯域のsynchronizationもみられたが、1:2(α-β)および1:3(α-γ)のcross-frequency synchronizationも確認された。特に右半球に顕著であったα-γ synchronizationではarithmetric taskによるtask effect(taskによるenhancement、taskの難易度が上がるとenhancementも強まる)もみられ、attentionやworking memoryに関与していると推測されるが、神経心理学的な知見との一致も興味深い。
もう一つメモ。
最近は、僕のルーツの少なくとも半分を占めている徳島県木屋平村(こやだいらむら)の資料を取り寄せ、色々と調べている。木屋平村は四国山地の奥深くのコアに位置し、修験道も盛んな剣山(つるぎさん)がある村で、近くには日本三大秘境の一つに数えられた祖谷のかずら橋などもある。山の中に住居が埋もれるように点在しており、集落を形成しているところもいくつかある。動物が多く、僕のおじいちゃんの家の屋根裏には「ももんが」が住んでいて、地元の人は「もも」と呼んでいた。 近年は挙家離村が相次ぎ、廃墟が多い過疎村となってしまった。村の盟主であり阿波忌部氏直径の流れをくむ三木家(この家から三木首相が出た)が1000年以上も前から代々の天皇に献上している「あら衣」や、平家の落人伝説などが有名で、これらを村の誇りとしていんだと思う。そういえば僕のおじいちゃんの家の近くにも、平家の馬場や首塚などがあった。残念ながら、僕のルーツにまつわるであろう資料は明治時代の火災で全て消失してしまったという記載があり、想像をふくらませるしかない。
今日の音楽:Medeline Bell"That's what friends are for"(LP)
昔、買ったオリジナル盤。タイトル曲がよい。
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コメント
うわ。ももんがって日本にいるの?
かずら橋の本は小学校の指定図書だったよ。
投稿 p | 2006年12月 3日 (日) 09時26分
ももんがはムササビの仲間らしく、日本にもいます。そういえば、p先生も四国出身でしたね〜。
投稿 わるねこ | 2006年12月 3日 (日) 17時36分
愛媛だよ。
橋の本の感想文書きましたもん。
そうそう、僕は予定が全く無いので、年末年始でも、ゆっくり食事しませんか?
連絡くださいな。
投稿 p | 2006年12月 4日 (月) 22時51分
是非是非。
12月26日、27日、28日は大丈夫です。p先生はどうですか?29日以降はオンコールが続き、年明けに徳島に帰るので、年末年始はちと厳しそうです。携帯にもメール送っておきました〜
投稿 わるねこ | 2006年12月 4日 (月) 23時07分