« アウトドア | トップページ | ドリアン »

2007年5月 5日 (土)

ゼルコバ

Dsc_0008
「セルコバ」 最近知った、立川のベーカリー。
郊外の農家というような風情の店で、都心では到底不可能な雰囲気が漂っている。しかも、徹底している。オーガニックなどという陳腐な言葉ではない、強い意志を感じた。
とれたての無農薬野菜と一緒に手作りのパンが販売されている。作るパンは収穫した野菜によって決める、パンは無くなり次第販売終了とうように、とてもマイペースなベーカリー。広い庭には何匹かの愛くるしい猫がいて、猫好きとしてもちょくちょくと通うことになりそう。

最近、臨床面では個人的に反省することが多いが、同僚や病棟スタッフに助けられつつ、何とかやれている。

最近読んだ論文。
Lamme VA.Towards a true neural stance on consciousness.Trends Cogn Sci. 2006 Nov;10(11):494-501. Epub 2006 Sep 25.

意識の神経科学関連のレビュー。NCCを特定するための複数のアプローチとそこから得られたエビデンスについてよくまとめらていると思う。特に、意識関連の研究で選択されることの多い高次機能障害(blindsight、visual agnosia、split brain、neglect、extinction)、心理現象(backward masking、dichoptic masking、binocular rivalry、change blindness、inattentional blindness、attentional blink)の特徴、これらによって得られた現時点での結果、およびNCCに関連した帰結を列挙した表があって、これが視覚的に非常に分かりやすい。
Lammeは、EdelmanやDehaeneと同じような立場のようだ。例えば意識的な視覚体験が成立するためには、視覚刺激入力によって引き起こされる神経活動のfeedforward processingだけでは不十分で、widespreadな神経活動の相互作用が生じる必要があると述べている。具体的には、NCCの候補として、globalなreccurent processingを挙げている。これは、EdelmanとTononiの言うreentrant processingとほぼ同じと考えて良さそうだ。

Gallese V, Keysers C, Rizzolatti G.A unifying view of the basis of social cognition.Trends Cogn Sci. 2004 Sep;8(9):396-403.

こっちは、social cognitionに関するレビュー。ミラーニューロンに関連したsocial cognition、simulation theoryに関して最もよくまとまったレビューで、引用される機会も多い。social cognitionにおける、他者の行為の理解と推測、共感的認知にミラーニューロンシステムが関与していることを支持する間接的エビデンスが蓄積している。
例えば、とても臭い匂いをかいだ場合に体験する嫌悪感と、他者が同じ行為を行うことにより嫌悪感を示す表情を表出するのを観察した場合とで、共通の皮質領域が活動する。特に嫌悪感に特徴的なのが、島皮質前部である。島皮質前部への刺激は不特定の動作を引き起こすだけでなく、内臓感覚の異常をも引き起こすことが知られており、運動と身体の内部状態に関連した神経活動が収束するviscero-motor centerなのではないかと推測している。ただし、TOMやその他のsocial cognitionに関しては、simulation theoryだけで説明できるものではないと述べている。

Ford JM, Roach BJ, Faustman WO, Mathalon DH.Synch before you speak: auditory hallucinations in schizophrenia. Am J Psychiatry. 2007 Mar;164(3):458-66
schizophreniaにおけるauditory hallucinationとneural synchronization関連。これは、まだアブストのみ。

今日の映画1:「ククーシュカ  ラップランドの妖精」
今日の映画2:デヴィット・フランケル監督「プラダを着た悪魔」

最近読み終えた本:ダンジモンズ「オリュンポス」
前作の「イリアム」はとにかく衝撃的で、これがきっかけでちょっと前からギリシャ神話をゆっくり読んでいる。続編である本作も、複雑で重厚なSF。前作に比べて世間の評価は今イチらしいけど、僕は十分楽しんで読めた。むしろ、前作よりも短時間で一気に読み終えた。前作よりも展開が急で、終盤にさしかかって重要な疑問が解決されるのか心配になりハラハラしていたら、ついに解決されずじまい。確かに、シモンズがよくやる遊びに終始している感はあるが、厳密なSFとして読まなければ十分に面白い。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/132728/14956950

この記事へのトラックバック一覧です: ゼルコバ:

コメント

コメントを書く