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2007年12月12日 (水)

change blindness

Pourtois G, De Pretto M, Hauert CA, Vuilleumier P.
Time course of brain activity during change blindness and change awareness: performance is predicted by neural events before change onset.
J Cogn Neurosci. 2006 Dec;18(12):2108-29.

最近は、visual perceptionに関するEEG studyの論文を読みあさっている。

これは、"change blindness"に関連したERP(event-related potentials) study。

change blindnessは、僕たちが日常生活で良く体験するもので、例えば提示された写真の内容にゆっくりと生じた変化に対してはしばしば意識的に知覚できないことがある、というもの。

change blindnessに関しては、これまでf-MRIを使ったイメージング実験が数多く行われている。特に、C.D. FrithのグループのD.M.BeckによるNature論文が有名だろう(まだアブストしか読んでないが)。しかし、EEGやMEGを用いた研究は比較的少なく、change blindnessもしくはchange detectionに関連した神経活動の時間的シークエンスはまだまだ不明な点も多い。

この実験では、視覚刺激(この実験では顔写真)が脳の中でたどっていくchange blindness/change detectionという二つの運命が、神経活動の複数のプロセシングステージにまたがって起きていることが示されている。特に、面白かったのは、視覚刺激に対する知覚プロセスがchange blindness/change detectionと分岐する大分前の段階から、両群に神経活動上の違いが現れているという結果だ。

すなわち、change blindness/change detectionの両群での神経活動パタンの違いは、一つ目の視覚刺激(S1)に対するP1、CNV-like potentialsのenhancement(change blindness>change detection)、二つ目の視覚刺激(S2)に対するN170、P3のamplitudeのmodulationとして現れてくる。言うまでもなく、前者はchange blindness/change detectionが生じる前(200ms以上前)に起きているイベントだ。

また、両者のtopographyの違いも特徴的だ。この実験では、standard spatial cluster analysisという解析方法を使っており(ただし、妥当性については不明で、怪しい点もあり)、change blindnessとcorrect no-change detectionではS1、S2に対して似たような分布パタンが反復するものの、ちゃんとchange detectionが起きた場合には、S1、S2で異なる分布パタンが出現することがおおざっぱに示されている。著者らは、結果的にchange detectionが生じない場合(change blindnessとcorrect no-change detection)ではS1、S2という連続する二つの視覚刺激に対して共通の神経回路が動員され、結果的にchange detectionが生じた場合には異なる神経回路が動員されるのだ、とshort-term memoryの観点からこのデータを解釈している。視覚刺激がその処理過程で異なる知覚的出力に分岐する以前から神経活動パタン上の分岐がみられるという結果は、Tallon-Baudryのダルメシアンの絵を使った実験やinsightの実験とも重なってくる。

51wlfdicokl_aa240_今日の音楽:V.A/Pop Ambient(LP,CD, 2007)今年も、KompactレーベルからPop Ambientがリリースされる季節になった。これまた、良質のアンビエント。いつも信頼しているけど、絶対裏切らない。

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